Wii が Opera ブラウザに対応予定

http://journal.mycom.co.jp/news/2006/12/20/100.html より。

パソコン以外のインターネット対応機器で、Opera ブラウザが対応するケースが近年増えているように思えます。特に携帯電話市場では NetFrontOpera がそのほとんどを占めていて、Windows Mobile (W-ZERO3 など) でも、Opera ブラウザの評判は IE よりずっと高いようです。

そんな Opera が今度は Wii にも進出するそうです。こういった状況からも、もはやインターネットの閲覧はパソコンだけの特権ではなくなりつつあるようです。近年の高級液晶テレビなどにも LAN ポートを標準で装備しており、インターネットへのアクセスは現状からも十分可能であり、これはそのうちに「テレビにブラウザを標準で搭載!」という時代になっていきつつある、そう思えてなりません。むしろそういう製品がまだ無いのには、何かの利権や陰謀が渦巻いているのか、と邪推させるほどですが。

しかし、こうなってくると立つ瀬が無いのが IE です。最近も IE のシェアはどんどん落ちていっているようです。もちろん IEWindows (Mobile、Embedded など含む) 用のものしか開発されていません。しかも、利便性などの点で開発者を含めたコア ユーザーはどんどん IE から離れる傾向にあります。Windows の開発者は Microsoft ですが、他の製品の開発者はこういったコア ユーザーが主体になっているわけで、こうなってくると、そのシェアの衰退は明らかなのでしょう。私もこれまで「IE でいいや」というくらいに思っていましたが、これからはそうも言っていられなくなりそうな、そんな気配すら感じます。

一度は沈下したブラウザ戦争は Web 2.0 と呼ばれる時代に突入し、もう一度繰り返されるようです。そして今のところ、今回の勝者はどうも Microsoft と約束されては居ないようです。今のところと称したのは、Microsoft がその気になれば行動も早いわけで、もちろんこの情勢はあっという間にひっくり返ることが十分予測できるわけです。けれども、またしばらくはこういった分野で商機があるのでしょう。もしかしたら新しいブラウザが出てくるかもしれませんね。