CAL の恐怖

http://d.hatena.ne.jp/hanazukin/20060522#1148255706

NTから2003にしたらCAL買いなおしだもんな...etc

ここ、ここ! ここに恐怖の罠ロジックがあるのです!


たとえば、Windows NT 4.0 ドメインで構築した環境があるとしましょう。
さぁ、新しい勘定システムを買ってきました! これからはこのお奉行さんで幸せな事務生活が!
という感じで盛り上がってるところで、OS は実は Windows Server 2003 だったりすると・・・CAL は当然 Windows Server 2003 用のものが必要になります。
さて、何ライセンス必要か・・・と言われると、

  • 一番リスクが少ないのが「全員分の Windows Server 2003 CAL を買う」。
  • CAL の解釈違うだろ・・・と思いつつ、まぁ何とかクリアかなと思われる案が、「勘定システムだけ別 LAN で接続してその LAN に接続するユーザーかコンピュータの数だけ CAL 買う」。
  • ちょっと待ってよ、てなパターンが「使う人の分だけ CAL 買ってそのまま同一 LAN に接続、しかもドメイン参加」。
  • 最悪なのが、「買わない」。

というケースが考えられます。たかだかお奉行さんのために一番上の案なんてありえない。同じリスク踏むなら安いほうがいいんじゃないかと。そういう発想でいくと、一番最後の案がねぇ・・・。


管理側も、ユーザー数にあわせて継ぎ足し継ぎ足し買うからどれだけ持ってるかデータベース買わないとわからない。どのバージョンの CAL がどれだけあるかなんてさらにわからない。というどうにもならない状況が待ち受けるわけです。
こんなライセンス体系じゃ ソフトウェア アシュアランス契約で無い限り、CAL なんて管理できないわけです。しかも移行パスはもう無い。移行するったって、誰が稟議通すんじゃこれ。通るわけありませんよ・・・。


悪いこと挙げればきりが無いのに、いいことなんてひとつも無い。
こんな不幸な制度、勘弁してくれというケースはとーっても多いわけで。現に CAL 嫌だから Windows 嫌、という連係プレーも成り立つわけですよ。
というわけで CAL 制度は大嫌いなやまにょんでした。何とかしてください MS さん!