ノーガード戦法

明日のジョーが放つ必殺技、と言うのは有名な話です。
でもその元は「たこ八郎」というコメディアンなのだそうです。

曰く、見えない左目のハンディキャップを取り除くため、好きなだけ顔を打たせる。そして相手が疲れきったところで一発! という戦い方。これで 13 代目フライ級チャンピョンとなり、タイトルを 2 回防衛しています。

さらには、将棋の世界にもノーガードと言うのがあるらしいです。これは単純明快で、王将を守らずひたすら攻め切る、という戦い方。穴熊陣とはまた逆の攻め方ですね、これは。

法曹界でもこの攻めはよくされるそうです。相手に言うだけ言わせて、最後に爆弾級の一言を言い返し、相手を撃沈させる。

これらにはある共通点、相手の裏をかき、突然の奇襲により相手の戦意を喪失させる、もしくはリズムを極端に狂わせる、というポイントがあります。綿密な事前戦略の構築と伝家の宝刀を抜く瞬間、相手を畳み掛ける方法など、さまざまな計算力と判断力が要求されるのです。

何が言いたいのかというと、「ノーガード」なんてはやし立てる記事はまだまだ三流だよなぁ、と思ったということです。だってなーんも考えてないだけじゃないですか、この人たち。