SUS クライアントの厳しい必要要件

SUS で Hotfix の管理を行なうには、クライアントに自動更新ソフトウェアがインストールされている必要があります。実はこの「自動更新ソフトウェア」が曲者でして、SUS の導入・展開は結構難しかったりします。

自動更新ソフトウェアは、通常以下のパッケージが持っています。

  1. Windows 2000 Service Pack 3 以降
  2. Windows XP Service Pack 1 以降
  3. 自動アップデート 2002 年 6 月の追加プログラム

1. と 2. に関しては特に何も説明の必要はないかと思います。Service Pack を何とかしてインストールすればいいわけです。しかし、3. についてはかなり条件が必要です。

3. の追加プログラムをインストールするには、実は以下の条件が必要だったりします。

  1. Windows 2000 Service Pack 2
  2. Windows XP Gold

2. については OK ですね。むしろここで注意が必要なのは 1. です。
さて、今回の目的は SUS による Hotfix の集中管理です。これを実現するために、Windows 2000 クライアントは Service Pack 3 か自動更新ソフトウェアを適応する必要があります。しかし実際に自動更新ソフトウェアのインストールが出来る Windows 2000 は Service Pack 2 以降、と限られています。
現在のクライアントがすべて Service Pack 2 で構成されているなら問題無いです。が、Gold、Service Pack 1、2 の混在するような環境であった場合、これをいちいち選択すること自体難しいです。しかも、そんなことをしていればそこがトラブルの温床になってしまうだろう、ということも簡単に推測できます。検証の手間も増えます。何よりネットワーク トラフィックが増大します。Service Pack 2 を手動で適応して、自動更新プログラムを手動で適応して、Service Pack 4 を SUS で配布するなんてありえないです。
どういうことかというと、Windows 2000 環境であれば、いちいち自動更新ソフトウェア配布するための条件を満たすために Service Pack 2 を適応したり細工をしたりするのは手間がかかりすぎます。最終的に SUS で Service Pack 4 を適応することになるのに、自動更新ソフトウェアという極小モジュールがあるにもかかわらず、結局最新の Service Pack を苦労して適応しなければならない、という悪循環に陥ってしまうわけなんです。

というわけで、Windows 2000 環境で自動更新ソフトウェアのみを追加するのは現実的じゃないなぁ、と考えています。