Winny 作者逮捕の正しいところ、間違っているところ

「その行為が、利益より不利益が大きいと犯罪」という法解釈を元に考えて見ましょう。

    • 著作権で商売をしている立場からすると
      Winny による著作物のカジュアル コピーは大打撃 (だと思いたい) でしょう。そもそも権利を持たない者が複製を行なうという点では、著作権法上では大問題です。
    • The Internet の立場からすると
      Winny という P2P 技術を代表するようなソフトウェアの作者が摘発されたことによって、「P2P = 悪」というある種の刷り込みが生まれてしまいました。間違いなくソフトウェア開発は敬遠され、技術の発展は遅れるでしょう。この技術の発展が阻害されてしまったことによって、The Internet における World Wide Web 技術が P2P に置き換わるような可能性が、相当遠ざかったと言えます。「Winny の作者逮捕」の報は海外にも広く渡っていますから、全世界的にこのような動きが発生するかも知れません。

個人的には、前者の被害額は限りなくゼロ、もしくはマイナー アーティストが Winny によって広く知れ渡り、それらの CD 販促につながった、という意見もありますし、場合によってはプラス? かな。後者は・・・あんた人類全体が、何十年も生産性向上しなかったら、いったい何兆ドルの損失になるのさ? と思ってます。
あははは。笑うしかないよこれ。