坂口氏が語る Xbox 360 の魅力

坂口博信氏が語るXbox 360、ブルードラゴン、ロストオデッセイ - CNET Japan より。

自分が感じたことは、クリエイター側から見てもそれほど違わないんですね。

一般論で言えば、これは素晴らしいハードウェアで、ソフトウェア開発環境も整っています。

たとえば Visual Studio に代表される Microsoft の開発ツール群は、20 年以上続くソフトウェア屋の経験の塊なわけです。開発系のクリエイターからも、Xbox の開発ツールは非常にすばらしい、という感想をよく聞きます。
PlayStation や NINTENDO ゲーム機と比較した場合、この差は歴然だそうです。少し前は、PS2Visual Studio があれば・・・という声が聞こえるほどでした。

プログラマーがあるバージョンについての資料を読んでいるときに、そのバージョンが古くなっているということはよくあります。ですから、言語の壁についての問題はありますね。ドキュメンテーションは、Microsoftが苦手な分野の1つです。

日本語によるドキュメンテーションは、まさに、日系企業のアドバンテージだと思います。国産にこだわるのは「それが日本人のために作られたから」という点に尽きるのです。
けれども、日本語はもっと広く世界に広がってもいいとも、マイクロソフトはもっと日本語を大切にするべきだとも思えます。英語以外のマーケットの中で、マイクロソフトから見た日本は非常に大きなものです。
日本語を重視させるためにも、日本人は「日本語ならやるよ/言うよ」という立場を主張するべきだとも思います。

スクウェアで働いていたとき、私は、いえ、私たちは多くのサーバを設置し、生きた環境を作ろうとしてきましたが、非常にコストが高く、運用も非常に困難でした。しかし、Microsoftはオンライン機能の面では基盤が充実しています。

FF11 の苦労はここにあるんでしょうね、きっと。
オンライン ゲーム機としての Xbox も、魅力はとてもあります。しかし、アジア圏でも支持されるオンライン ゲーム (RO、UO、いわゆるやりこみ系?) が出てこないことには、どうにもならないですよね。

マーケティングですね。日本のマーケティング担当者はあまり優秀ではありません。マーケティングは一番重要です。

マーケティングをやっていないんだから、当然です。
個人的には、きちんと TVCM をやるべきだと思ってます。名も無いタレントではなく、知名度の高いタレントを起用すべきです。
日本で変なタレント使っても悪影響しかないと思うんですよね。これは Windows Vista も、Office もそう。
キャッチフレーズも日本語で作るべきなんです。英語を直訳したから日本語・・・にはなりません。こういうところでも、マイクロソフトは「日本語」を大事にするべきなんです。

しかし、Gears of Warをやったあと、私は好きになり、プレイして本当に楽しいと感じました。ですから、Gears of Warのようなものを作ることには興味があります。
(中略)
誰もGears of Warを知りません。

そのとおり! いいゲームはある。でもそれを伝えられない。これが Xbox 360 の現状なんでしょうね。