もうこれは Office ブラウザ

Tech ED 基調講演からの最新情報を。

Outlook の機能がずいぶんスケールアップしてます。
Exchange と連携した複数人のスケジュールを合体表示させるといった、従来の機能向上はもちろんのこと。たとえばメールに添付されている Office ドキュメントは Outlook からプレビューできるようになりました。SharePoint が存在していれば、SharePoint 上の Office ドキュメントをすべて取り込んで、そこで表示していくこともできるようです。

SharePoint も重要な要素です。
SharePoint 上で Office ドキュメントを HTML で表示させ、そこで編集することができます。編集したユーザーを検索することもできます。ユーザーがどんな人なのか、どんなドキュメントを作ったのか、自分と同一の知り合いはいるのかといったことを調べることもできます。そして Office Communicator を使用したインスタント メッセージングも活用できるようになるわけです。

Word と SharePoint との組み合わせで実現できる機能もあります。
Word で承認が必要な文書をワークフロー化することができます。バーコードを埋め込んで文書同一性を確認することもできます。

ExcelPowerPoint も自由度が高まっています。
Excel であれば、グラフの色を選択肢から自由に選択できる、セル内に割合を示すことができる、増減を矢印と色で表現できるようになるなど。PowerPoint もこれまでの箇条書き一覧だけでなく、さまざまな表現方法が増加しています。

とにかく Office 2007 は「なんじゃこりゃ!」という機能が山ほど追加されているのでしょう。

ユーザーにとって、Vista に目新しい機能は無いとよく言われます。それでいいんじゃないでしょうか。Office を代表にさまざまなアプリケーションが機能を提供する。Vista やほかの Windows インフラ (Exchange や ISA Server、Antigen や RMS など、そして親となる Active Directory) はそれを制限・管理する。そんな構図がこの基調講演から読み取れました。