SATA と SCSI の HDD における MTBF は倍近く違うそうです

http://www.ontrack-japan.com/ontrack_now/20060515_mamechisiki.html

この記事は mixi の某コミュニティで紹介されていたものなんですが、まぁ詳細は記事を読んでください。特に、SATASCSI のそれぞれで、RAID 5 で構成されたディスクの耐障害性の情報は興味深いものがあります。記事も 2006 年 5 月のものなので、信頼性はそれなりに高いと思います。近年、安価な SAS/SATA 搭載ラックマント型サーバーが増加の傾向にあります。搭載されているディスク装置はどの規格なのか、一度注意深く見るといいかもしれません。

もちろん記事は SCSISATA の比較です。SAS は該当しないと言われるとそのとおりなのですが、SAS物理層SATA ディスクと互換となります。個人的には「SASSATA のディスクは基盤さえ違えど、結局同じものが使われるのではないか」と、非常にネガティブなイメージを受けます。MTBF は基盤やプロトコルよりもディスクによって値が決まると思っております。だとすると MTBFSATASAS 共に等しくなってしまい、耐障害性に関する違いがまったく見えなくなってしまいます。SATA の安全性は、今後どこまで高まっていくのでしょうか。そして SASSATA はきちんと差別化され、目に見える数値で示されてていくのでしょうか。今後のディスクの動きが非常に気になります。

# なんでこんな話をするのかと言うと、個人的に好意を持つサーバー ハードウェアである HP ProLiant シリーズの、DL 3x0 系最新機種 (G5) では、SCSI モデルが無くなってしまったという話を聞いたからです。これまで DL360 も DL380 も「男は黙って SCSI ディスク」なんて思いながら、お客様に SCSI モデルを購入して頂いていたわけです。これからそれが出来なくなるかと思うと、ちょっと悲しいな、と感じるわけです。そしてこれから SAS モデルを導入していけば、この数字に基づいた悲しい出来事がたくさん待っているかもしれないのです。ああ、末恐ろしい。