事実は真実と異なる! 絶対安全なんてありえないよ。

昨日の記事住基ネットのことを久しぶりに触れましたけど、この記事*1なんて今ある住基ネットの真実をほとんど表現してるんじゃないかな、と思います。
結局システムなんて人間が作るものだし、作ってる人は所詮隣のさえないお兄さんだったり僕だったりするわけですから。そんな立派なシステムが作れるわけなんて有りません。
まだ少ない人数で作業をするのなら、リーダーとして立てる人間が優秀であればという前提がつきますが、そのポテンシャルをシステムに対して十分発揮でき、良いシステムができあがるかもしれません。でも大人数になればなるほどこれは難しいのですね。どうしても二流・三流技術者が混ざる。というよりそんな技術者の方がずっと多いはずなんです、世の中は。誰しも「手を抜きたい」と思うことはあるんじゃないですか? 仕事中ならそんな風に思うことも多いはず。

セキュリティや安全性のために費やされる時間やコストに、大抵の企業の上層部やクライアントは価値を見出してくれないということである。そもそも、そんなヤツが上におさまってるのが間違いなのだ

勿論お金の問題もありますけど、幾らお金があったとしても、作業をする人間がテンでダメだったらお話にならないかも知れませんね。
僕? 僕の仕事ですか? 中途半端にやったやつなんて幾らでもありますよ。というか全部そう。だって今やり直したらもっといい物を作れますから、きっと。だから幾らお金かけてもダメなんですよきっと。

それとこれ、前回の Port445 で教えてもらったことなんですが、要はそのシステム不具合がどれだけ保証できるか、ということも考えなくちゃいけない。リスクは当然発生するものとして、そのリスクが現実となったときに、どれだけお金で解決できるのかというところを注意しないといけない。たかが僕一人の預金が盗まれたところでせいぜい数十万ですよ。銀行からしてみればへでもないですこんな額。それだったらシステムにお金をかける必要なんて無いですもんね。漏れたときに保証すればいいだけです。
むしろシステムを企画する側としてはこっちの考え方の方が重要。
だって人間が作るモノなんだから、絶対安全なんて無いのです。
人命が失われる危険性があるシステムを取り扱っている、関電がこんな考え方してたら、困り者ですけどね。

でもです。システムを作るときはできるだけ「安全」なものを作ってもらいたい。そうなるよう心がけてもらいたい。自分も含めて、そういう意識を持っていかないとです、ホント。