Windows Server System 全般に関する FAQ (Microsoft/Servers)

某所のリンクより。
とりあえず Microsoft の見解と、僕のそれに対する意見を。

Q. ソフトウェア ライセンス とは何ですか?
A. ソフトウェア ライセンスとは、お客様がソフトウェア プログラムを使用する法的権利(使用権)を許諾するものです。

「使用権」は全員に平等にあります。無いのは「複製権」などの「利用権」ですよ。ここではもう何度も言ってますけどね。それを理解したうえで、別途契約を締結し、使用権に関する制限を好き好んで受けるのは自由ですが、それはあくまで契約であります。契約書が無い限り法的制約はありません。
書くとすれば、「お客様がソフトウェア プログラムを使用する上で Microsoft と契約を結び、使用行為を制限するものです。」となるべき。そうでなきゃ詐欺だよ、この書き方は。

使用するソフトウェア プログラムのそれぞれについて、お客様はライセンスを必要とし、

違うなぁ。ライセンス契約を必要としているのは Microsoft 側なのです。ですから、「Microsoft はお客様へソフトウェアの複製を提供する上でライセンス契約を必要とし、」となるべきです。

Q. サーバーライセンスとは何ですか?
A. お客様が、特定の1台のコンピューター上へサーバーのソフトウェアをセットアップすることができる法的権利(使用権)が許諾されているものです。

一番初めに書いたことサーバー ライセンスに当てはめて繰り返し書いているだけなので、僕の意見も同様です。


で、これから下の内容は、上のライセンス契約が成立した上で、の話になるはずです。

Q. クライアント アクセス ライセンス(CAL)とは何ですか。
中略
CALはソフトウェア製品では無く、お客様にサーバーソフトウェアのサービスへの接続権を与えるものです。

接続権ですか! Microsoft はソフトウェアではなくて権利を売っている会社だそうです。いや今更そんな当たり前なこと言わなくてもいいですか・・・。(苦笑
接続権も、いうなればサービスを使用するための権利ですから、著作権上は結局「使用権」となるのです。なので、「Microsoft とライセンス契約を結んだお客様は、同契約によって使用権が制限されています。そのため、サーバー上で動作するサービスを使用する権利 (これを「接続権」といいます。) を別途購入する必要があります。つまり・・・〜」という前段が必要ですね。いきなり「接続権」なんて単語を使うのはどうかと思います。

Q. 『接続クライアント数モード』と『同時使用ユーザー数モード』の違いは何ですか?
中略
社内に Windows 2000 Server が稼動している 10 台のサーバー PC と、 300 台のクライアント PC があり、すべてのクライアントがすべてのサーバーへ接続してサーバーのサービスを利用する場合、Windows 2000 Server CAL は、クライアント数と同じ 300 ライセンスが必要となります。

ドメイン組んでいようが組んでまいが、関係なくクライアントの台数分用意してください。CAL の数 = Windows Professional の数 となるべきです。
・・・というのは Windows 2000 までの話。Windows 2003 CAL の場合、クライアント版とユーザー版の二種類があります。クライアント版は前述のとおりなのですが、ユーザー版についてはその名のとおり、組織に所属している社員 (もしくは職員、当然アルバイトとか外注さんとかも含みますよ) の人数分購入するモードのライセンスです。

『同時使用ユーザー数モード』では、CAL は特定のサーバーに適用されます。
中略
社内に Windows 2000 Server が稼動している 1 台のサーバー PC と、300 台のクライアント PC があり、クライアントのうち常に 10 台のみサーバーへ接続してサーバーのサービスを利用する場合には、Windows 2000 Server CAL は、10 ライセンスが必要となります。

ドメインを構築している場合、このライセンス モードだと大変なことになりますね。というか、誰がどのサーバーにログオンしているのか、よくわからなくなりますね。管理できません。
スタンドアロン サーバー専用のライセンス モードでならなんとかなりそうなのですが、そうでない場合は事実上管理は不可能だと思いますから、まずこのモードでの運用はありえないのでは?

ちなみに「同時使用ユーザー数モード」が選択できるサービスは、Windows Server のみのようですね。