JIS Z 8301

http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=3491 より。

マイクロソフトから、-er、-or、-ar で終わる英語のカタカナ表記末尾には、必ずハイフンをつけるようにするとの指針が出ました。

どうもこの変更、技術屋にとっては少々不本意な面があるようです。

というのも、エンジニア業界 (製造業あたりからコンピュータ サービス産業含め) の慣例は多くのケースでこのハイフンを省略していた、という文化があるからのようです。で、いきなりその中の一つの企業が「俺、次の製品を出すときは必ずハイフンつけるんだ」なんていう発言したら、そりゃ死亡フラグっぽくなるのもわかる気がします。(笑


といっても、Windows 自体は世の中のコンシューマに広く広がっているわけで。なので、"一般人" にいつまでも業界の慣例を押しつけるわけにもいかないのが実情なのでしょう。そう、「末尾のハイフン?はん、そんなのつけねーよ!」なんて思ったあなた、間違いなく業界人ですよ!その考え、たぶん一般人とはかけ離れてます!


で、一般人にとってはどっちが普通なの?となったときにマイクロソフトが一つの指針としたのが、JIS Z 8301:2005 だったわけです。そこにはどうも、「-er、-or、-ar は原則長音記号をつける」と書いてあるのです。だからマイクロソフトはそれに従ったわけです。

今「あれ?逆じゃね?」と思った方、それ古いです。たぶん JIS Z 8301:1996。そう、改訂かかってます。そして内容がま逆になってます。


指さして笑ってるエンジニアの皆さん、あなたが相手をしているお客様は、同じ業界の方ですか?それなら今までの慣例でいいと思います。お互いが納得できるなら、ルールを守る必要はありませんし、上の JIS にも、業界の慣例があるならそれにならっても良いと書いてありますから。でもコンシューマ (と書いて、「あっ、ハイフンつけなくちゃ」と思った自分が居ました) ー向けに情報発信しなくてはいけないのであれば、少し考えを改めなくてはいけないのかもしれません。


果たしてこの問題、どちらが「常識」なんでしょうね?
帰ったらコンシューマ向けのドキュメント・・・そう、たとえばゲーム機のマニュアルとか見てみませんか?自分がどれだけ常識外れか認識できるかもしれません。