Admintech.jp 勉強会はなぜセミナーではないか?

昨日、Admintech.jp で第 6 回の勉強会を開催いたしましたが、その際のトラブルとその所感について、少々お話したいと思います。


まず、当日講師としてお招きしておりました、Masa 氏ですが、業務トラブルで到着がぎりぎりになってしまうという事態が起きました。今回勉強会にご参加いただいた方にご心配をおかけいたしました。また、スケジュールの調整など皆様にご協力いただき、まことにありがとうございました。今回の勉強会を無事に終えることができましたのも、ご参加いただいた皆様のご協力あってのことと考えております。大変感謝しております。

しかし反面、アンケート中に残念なご意見もございました。それが「セミナー」という表現です。今回はそれについて所感を述べたいと思います。

最初に皆様にご確認いただきたいのは、本勉強会はあくまで「勉強会」だという点です。勉強会は、講師一人にすべての負担を強い、完璧な講義を期待するものではありません。セミナーはベンダーなどの主催者が、講師にすべての責任を負わせて開催するものです。そのため、セミナーというスタイルは、講師に非常に大量の負担を強いることになります。しかし、Admintech.jp では講師にその負担に見合った謝礼を行っておりません。遠方よりご参加いただく場合などは、その旅費の一部をお支払いすることもございますが、基本的には「無料奉仕」でお願いしております。せめてもの罪滅ぼしとして、参加費と懇親会費を無料とはさせていただいておりますが、実施していることは唯一それだけです。皆さんが「業務で遅刻」することがあるように、一参加者である講師にも「事情」がございます。Admintech.jp 勉強会にご参加いただく場合は、ぜひこの点についてご留意いただければ幸いです。

私自身は、講師自体を一人の参加者として扱っています。冒頭でご紹介する Admintech.jp のコンセプトでもお話ししておりますが、「お互いに切磋琢磨する」勉強会を目指しています。講師が知らないことは参加者からぜひフィードバックしてほしいですし、そのためのディスカッションもしたいと考えています。参加者は「全員講師」が理想だと考えています。その点について、一般的な「セミナー」と「勉強会」は違うのです。こうした講師のトラブルが起きたときは、参加者の皆さんがぜひフォローアップしてほしいですし、そのための協力を惜しんでほしくはありません。やまにょんは、こうしたトラブルに「我こそは!」と手を上げてくださる方こそ重要な参加者だと考えています。

じゃぁ回収している参加費は何? という疑問もあるでしょう。Admintech.jp では、勉強会で回収させていただいた費用について、以下のページにて収支を報告しております。ぜひご確認ください。
http://itpro.admintech.jp/wiki/wiki.cgi?page=Admintech%2Ejp%CA%D9%B6%AF%B2%F1%BC%FD%BB%D9
Admintech.jp のコンテンツを干すとしている Web サーバーも、私の自宅でハードウェアなど個人負担で運営しています。今後これらの運営を検討する上で必要な予算としても検討しています。勉強会にご参加いただくことを通じて「コミュニティの運営に協力した」という点を大切にしていただければ幸いです。