ForeFront によるメールのセキュリティ確保

ForeFront Security for Exchange は Exchange Server 2007 のメール検索を実現します。しかも 7 つのベンダーのウイルス検索エンジンに対応しており、安全性や確実性を増すことができます。ウイルス検索エンジンがひとつダウンしても、残りで検索を継続するともできます。検索結果はウイルス検索エンジンのレートによって信頼性も判断されるそうです。これは既存のどのメール サーバーよりも優れたセキュリティ機能です。ウイルス対策ソフトのくせに可用性がある、これが最大の目玉機能なのだそうです。
ウイルス検索はオンメモリで実行されますから、メモリさえあれば、一般的なウイルス対策ソフトで問題になる、ディスク I/O 速度のボトルネックが課題になることもありません。
添付ファイルも確認します。拡張子だけではなく、ファイルの中身まで確認しますので、拡張子を変えただけでは回避されることもありません。圧縮してあっても、該当ファイルを強制除外し再パッキングします。多重圧縮・パスワード圧縮ももちろん強制隔離・削除対象にすることができます。*1除外条件にはファイル形式のほかにファイル サイズを指定することもできます。MOM と組み合わせればパトライトまわすこともできます。MOM 側はパトライトの接続を設定するだけでいけますので、JP1 でパトライトまわすよりもはるかに簡単*2です。


ForeFrontマイクロソフトのセキュリティ ブランドだそうです。エッジ・サーバー・クライアントのウイルス対策を行います。ウイルス対策結果は MOM で管理します。MOM はサーバーの状態も確認することができますので、コンソールひとつでサーバーとウイルス対策 (セキュリティ) の二種類の管理を行うことができるということになります。なかなか、運用管理ソリューションが面白くなってきました。

*1:ただし、ZIP と RAR のみ対応だそうです。LZH は現在調整中。日本語でしか使われていないところがネックになっているそうです。

*2:JP1 だと条件書かないといけませんが、MOM はその条件が定義されているという特徴があります。