Mike Nash@Microsoft Security Tech. Unit が語る

http://slashdot.jp/interview/article.pl?sid=06/06/14/1451257
http://slashdot.jp/interview/article.pl?sid=06/06/14/155228

私はいくつかのことを学びました。学んだことの1つめは、多数の人にコードを調べさせると時に問題点を見つけるが、問題を完了するのに良いプロセスを取らなくても咎める者はいない、ということです。私はLinuxコードのレビューについて書かれているLinuxのウェブサイトをいくつか時間をかけて読みました。驚かされたのは、1) ソフトウェアのレビュー方法における一貫性の欠如、2) それらが実際に解決されたことを検証する説明責任の欠如、この2つです。10ヵ月経って2003年、Blasterに見舞われて私は、Linux同様に我々も完了のあいまいさから不利益を被る可能性がある、と実感しました。これを受けて我々はセキュア開発ライフサイクルを作り上げ、その重要項目として、一貫性と説明責任を推進することを挙げたのです。

Open Source Community から学ぶ Microsoft。このあたりはハロウィン文書からきているのだろう。

HTMLのレンダリングやインターネットへのアクセスをIEに依存しているアプリケーションは数多くあります。考えてみてください、電子メールアプリケーション、AOL Explorerのようなインターネットを扱えるクライアント、あるいはMicrosoft Moneyでも結構です。これもアプリケーション内でHTMLを描画するのにIEを使っているのです。IE分離は多くのアプリケーションを後退させるだけでなく、そのことによって自前のHTMLレンダリング機能を書かねばならなくなる開発者の、大きな負担にもつながるのです。

未だに IE 分離と言うけれど、FireFox からもウイルス感染するんだから、ユーザー的にはデメリットの方が多い、という事実もある。

彼女のマシンはスパイウェアに極度に感染していたとわかりました。彼女はオンライン調査を受けることで$10提供するというメールを受け取っていて、7回もやってたのです。彼女は調査の回答を埋めて$10請求しようとするたびに自覚のないままに、あるソフトウェアライセンス条項に合意してスパイウェアを自らのマシンにダウンロードしていました。これでは彼女は、$900したPCを70ドルで売ってしまったのと変わりません。彼女のマシンを再び動かすのには3時間もかかりました。1ヵ月後再び彼女を訪ねてマシンにWindows XP SP2(当時はベータ)をインストールしましたが、スパイウェアに関しては我々のほうがずっと大きな問題を抱えているということに気づきました。

Microsoftの対スパイウェア戦略へのビジョンと対スパイウェアソリューションを提供することへの注力は、この訪問を機に始まったんです。

Microsoft 社員も人間なんだ・・・。誰も一般ユーザーのことを無視しているわけではない、ということかな。


とにかくボリュームがあるので、興味のある人は是非読んで欲しい。
あなたの使ってる Windows はこういう発想で作られてるんだっていうことが、少しでもわかってもらえると思う。